鍼治療で眠くなるのはなぜ?|寝れない原因|不眠

寝れない原因
① ストレスや不安、考えごとなど
夜のリラックス時に優位になるはずの自律神経のバランスが乱れることによって、交感神経を活発化させて覚醒を促すための副交感神経の働きが抑制されてしまう。
② 飲食物の不摂生
脂っこいもの・甘いもの・辛いものなどの食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎは、胃や腸などの消化器系の中に飲食物の滞り(食滞)を起こして熱を生じること。
③ 生活習慣のリズムの乱れ
生活習慣のリズムが乱れ、体内時計にズレが生じてスムーズに眠れない状態。
④ 働き過ぎや加齢などによる滋養物質の減少
過度な労働や加齢は、心や体の健康バランスを保つ栄養物質(滋養をする物質)を消耗し不足させてしまうこと
⑤ 女性ホルモンのバランス
生理中に女性ホルモンの1つであるプロゲステロンの分泌が増加することで体温が上昇し、また、ストレスから守るホルモンのエストロゲンが少なくなってイライラし眠れなくなるケース。

★鍼治療を受けてる時、その後眠くなるケースが多々あります。
鍼の刺激により硬くなっていた筋肉がほぐれ、滞っていたリンパや血の巡りが良くなると急激な変化についていけず、一時的に眠気やだるさが現れます。つまり、鍼によって副交感神経が優位になると、血管が拡張し血の巡りがよくなります。 すると血液といっしょに熱エネルギーが体内を循環し、体がポカポカと温かくなって眠気が出てきます。

鍼治療を受けて眠くなるのは、ごく自然なことなのです。これは決して悪い反応ではなく、疲労を回復する良い兆しでもあります。 東洋医学では「好転反応」または「瞑眩(めんげん)」と言います。

治療中に眠くなったら、我慢せずそのまま目を閉じて眠りましょう。眠ることで、身体と自律神経が調整され、リラックスし、鍼灸の治療効果も出やすくなります。